北アルプス連峰「鹿島槍ヶ岳」 2,889m


2013年9月21日(土)〜23日(月) 台風一過の秋晴れ登山!早池峰の敵を北アルプスで討つ!

笹川、依田、工藤、高橋(康)、高橋(朋) 5名


写真をクリックすると新しいタブを開いて拡大表示します。
新しいタブをドラッグさせると拡大写真を連続表示します。

長野新幹線始発電車 東京6:24発「あさま501号」は三連休の行楽・帰省客で自由席はほぼ満席で出発
長野駅8:04到着!
黒部ダムの大町側入口「扇沢行(8:30発)」アルピコバスも結構な乗客が列を作る
県道31号線「大町街道」をほぼノンストップで大町に入る
正面に「爺ガ岳2,670m」が飛び込んでくる
その右奥には今回の目的峰「鹿島槍ヶ岳2,889m」の頂がのぞく
先週関東を縦断した台風18号のお陰で空気も爽やか、お天気も上々
扇沢「黒部トロリーバスターミナル」は広大な駐車場と近代的な建物を擁する立派な施設
10:15到着
ここから鹿島槍ヶ岳に向けた登山のスタート!
皆、気合いが入る!!
ターミナルから約15分下った籠川の支流を渡ったところが柏原新道の入口
毎年登山者の違法駐車が問題となる場所らしい
10:40 登山届けを投函し、いよいよ山道にとりかかる
11:50 約1時間の急登に耐え「八ツ見ベンチ」で30分間の昼食と休憩
汗ばむくらいの日差しを受けながら、次のポイント「石積みケルン」をめざしひたすら登る 登る
眼下には籠川支流の向こうに扇沢バスターミナルが見えてくる
針ノ木岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳の右手に今夜の宿泊地「種池山荘 2,450m」を発見!
辛い登りが続く、小屋はまだまだ遠い(T_T)
石ベンチの小休憩。日差しが暑い!
石畳、水平道を通過しガレ場付近。籠川の源流のひとつ
ガレ場を落石に注意しつつ通過
14:30 高度感のあるガレ場をやり過ごしホッとしたところで小屋に投宿の連絡を入れる
樹木が低くなり森林限界を超えると尾根に建つ「種池山荘」の屋根が見えた!
一歩一歩が重い。ビールが待っている! 最後の力を振り絞り棒のようになった足を引き上げる。
15:?? ついに到着。ザックを投げ出し一目散にビールを買いに走る。
1杯900円の大生で無事到着を祝う。渇いた喉にあっという間に吸い込まれていく。
生ビールに未練を残しつつ缶酎ハイ(550円?)+ウイスキー割に変更
部屋に案内され荷解き完了。部屋の窓からおっさん4人が雁首並べてハイポース
北アルプスは快晴で我々を迎えてくれた 疲れた
日が傾き針ノ木岳が白く輝く
種池山荘周辺の灌木、山野草には秋の気配が感じられる
明日の目的地「冷池山荘(つべたいけ)2,410m」、「鹿島槍 2,889m」を望む
程なく夕飯17:00 緊縮予算につきお茶で乾杯
小屋の夕食! 可も無く不可も無く 1泊2食に水1L付で 9,000円也
そそくさと食事を終え表ベンチを陣取り2次会の始まり
暮れなずむ天空のベンチで飲む水割りは最高
黄昏迫る
さすがに寒くなってきたのでホットワインも追加
下界は残暑が戻ってきたとの情報にニンマリ
最長老 But メンバー中一番の健脚の持ち主
恐るべし
暮れなずむ山並みの上に一番星が輝き出す
今夜割り当てられた部屋は九州山猿軍団の急襲に遇い散々な一夜となった
ただひとり平気で高鼾のメンバーが居たらしい
9月22日(日)鹿島槍アタックの夜明け
爺が岳の向に朝日が昇る
遙か向こうに富士山の影、左には八ヶ岳の影も浮かぶ
昨夜煌煌と小屋を照らしていた月が西の空に残る
朝日が立山連峰を浮かび上がらせる
5:00 朝食の後慌ただしく荷物を整え小屋を後にする
キンと冷えた空気を全身で感じながら爺ヶ岳をめざす
どこかの山行でも見た朋典式防寒対策
立山連峰「剱岳 2,999m」の勇姿 
日本国内で「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされる
広葉樹が赤く染まり始めた低木帯を縫って爺ヶ岳山頂をめざす
行く手左に後立山連峰の盟主(鹿島槍ヶ岳)が我々を呼ぶ
高度を上げて行くにつれ秀峰「槍ヶ岳 3,180m」が姿を現す
後ろに小さくなってゆく種池山荘が我々を見送る
爺ヶ岳南峰到着! 後ろに鹿島槍が我々を待ち受ける
爺ヶ岳南峰にて小休憩
爺ヶ岳南峰からのパノラマT
針ノ木岳→立山連峰→鹿島槍
爺ヶ岳南峰からのパノラマU
] 針ノ木→立山連峰→南アルプス→前穂高→奥穂高→槍ヶ岳→針ヶ岳→立山連峰
鹿島槍ヶ岳
爺ヶ岳南峰から中峰へ向かう怪しい登山者
振り向くと小さくなった種池山荘が見送る
爺ヶ岳主峰(中央峰)2,669m  
ここと南峰の間の白沢上部に春に種まきをする爺さんの雪形ができることから名付けられた
怪しい登山者を加えてもう1枚
爺ヶ岳中央峰から大町市街の眺め
その先には八ヶ岳、富士山が霞んで見える
中央峰を後にして冷池山荘に向けて出発
尾根の先に冷池山荘のテント場、布引山2,683mが見える
ホタルブクロ
キキョウ科の多年草。初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる
爺ヶ岳を回り込み反対側の尾根に種池山荘がちょこんと乗っかっている
布引山との鞍部(冷乗越)に差し掛かると今夜の宿「冷池山荘」が現れる
イワハゼ?or コケモモ?
目の前に鹿島槍が大きくそびえ立つ
鞍部から爺ヶ岳を振り返る
大谷原に下る赤岩尾根コース(急登・悪路)との分岐
鹿島槍ヶ岳をバックに!
辛い登り返しを耐えて冷池山荘に到着
慌ただしくチェックインを済ませ、鹿島槍アタック用の軽装備に支度替え
弁当、水筒、雨具、ストーブ、行動食etc
冷たい風も収まり青空が戻ってきた
冷池山荘を後に鹿島槍に続く布引山の尾根に取りつく
チシマキギョウ
キキョウ科ホタルブクロ属に属す多年草
ウスユキソウ
キク科ウスユキソウ属に属する高山植物
事情がありここで泣く泣くUターン
 布引山へのガラガラ石の登坂路をひたすら登る
布引山 2,683m で小休憩
後ろは剱岳だ!
稜線に沿って登山路がジグザクに伸びる
 いよいよ本丸「鹿島槍」にアタック開始!
思った以上の勾配に汗がにじむ
 次第に足が重くなるのを我慢して一歩、一歩
登頂T
後立山連峰の盟主「鹿島槍ヶ岳」
登頂U
山頂は南峰(標高2,889 m)と北峰(標高2,842 m)からなる双耳峰であり、吊尾根と呼ばれる なだらかな稜線で繋がっている
穂高連峰〜立山連峰が一望できる大絶景に感涙
ランチタイム
じっとしてると肌寒くなる
ガスストーブで沸かしたもずくスープと出発前に種池山荘で貰ったちらし寿司
まいう!
南耳から北耳を見おろす
雪渓が残る
北耳の元気な登山者達
五龍岳に続くキレット
東風に乗ってガスが上がって来る
五龍岳、唐松岳、白馬槍ヶ岳、白馬岳が遠望できる
キレット小屋が西斜面にへばり付いて建っている
ご満悦
鹿島槍ヶ岳南峰からのパノラマT
後正面は剱岳、立山連峰
鹿島槍ヶ岳南峰からのパノラマU
後正面は白馬方面
時を忘れて360
ガスを纏う布引山、ガスに隠れる爺ヶ岳
爺ヶ岳遠望、手前のガスの間に冷池山荘
今年の猛暑に耐えた?雪渓
時間の経過とともにガスが迫ってくる
今夜の宿、冷池山荘に向けて下山開始。北耳は今度の楽しみに残して・・
チシマギキョウの隣にハクサンフウロが一輪!
フウロソウ科フウロソウ属の多年草
高度を下げるに従いガスが濃くなる
途中、布引山でコーヒーブレイクを入れた後、冷池山荘到着
炊飯室を占領して酒盛り開始
総じて涼しい一日だったので生ビールは1杯にして、依田隊員提供、朋典隊員歩荷の東京銘酒「澤ノ井」 大辛口に舌鼓
9月23日(月)最終日3日目の朝
今日はひたすら来た道を戻るだけ
5:00の朝食、荷造りを済ませてご来光を待つ
昨夜は2人部屋を脱出し廊下に寝床を確保したため、満室状態の小屋ながら少しだけ楽に就寝。
5:40東の雲が赤く色づく
但し、いびき攻撃は前日より苛烈を極めたらしい(^^ゞ
出た!
雲海に浮かぶ朝日
朝日を受けて輝く鹿島槍ヶ岳
布引山中腹から鹿島槍を振り返る
雲海に浮かぶ鹿島槍
あれ 同じ写真を載せてしまったかな?
布引山の巻き道を使い体力温存
今日の下りは長く急坂なのだ
爺ヶ岳の下りからのパノラマ
上空は快晴、風も無く最高の山行
下る足取りは軽い
北アルプスならでは風景、山容に満足
秋色に色づき始めた種池山荘周辺
山荘から扇沢への下りはキツく長いので心して下らなければ
膝がゲラゲラ笑う迄に酷使すること3時間、登山道入口到着
15分登り返してようやく扇沢バスターミナルに到着
大町温泉「薬師の湯」で汗を流し、生ビールで喉の渇きを止めた後、信濃大町の蕎麦屋に移動
本命が臨時休業のためウェブで探し当てたそば「仁科」を急襲
天ざる1,400円とビール 自称食べログポイントは2.5
蕎麦を掻き込み、残った力で駅までダッシュ!
辛うじて15:05発あずさ26号に間に合わせる。切符を買う余裕も無かった
予め座席指定していたので、ここからはゆっくり山の思い出を肴に酒盛りしながら帰途についた
蒲田帰着20:00頃
和服美人も長老もスヤスヤ・・・
交通費¥20,000
宿泊費¥20,000
ビール+風呂+昼食¥5,000



Photo By T.Takahashi & Y.Takahashi